世界平和シリーズ90話・戦いとは人を斬ること


山城国一揆5

「小説山城国一揆」を完読したあと、

同じ東先生の「山城国一揆三部作」最終作「山城国一揆国人列伝」を読みました。

これは山城国の舞台となった、上狛の環濠集落の
お屋敷に住んでこの地域を取り仕切っていた、
狛秀(狛どん)と家臣五郎たちの、
一揆を起こすまでの暗躍の経路を描いています。

読んでいると、印象的な場面がありました。

朝次という男が農民の身から
五郎に頼み込んで家来にしてもらいました。

飯の食いっぱぐれがない、と喜んで
五郎のために働いていました。

農民から侍の世界に足を踏み入れた
朝次が、一揆の前夜に

「これまで、戦なぞしたことがないんで、
正直怖いんや」

とがくがく震えていました。

「誰でも不安で恐ろしい。己との闘いなんじゃ」

と主人の五郎は言いました。

それに対して朝次は五郎に尋ねました。

「五郎様はこれまで何人斬り殺したんや」

主人の五郎が、答えました。

「何人斬ったか、とな。覚えてはおらん。
が、恐ろしいことには変わりない。

ただその恐ろしさが振り払えるような
気がしてまた人を斬る。」

・・・・・・・・+・・・・・・・・・・

その『今まで何人斬ったかわからない』
と、五郎が言う場面を読んで

戦国時代を生きる武将や足軽達の
壮絶な戦いの毎日、というのを思いました。

斬るのが嫌でも敵を斬らねば生きていけない。
戦国時代は 農民が農民でいられないのです。

暴れまくる荒れ狂うように、
 石を投げ、
矢を放ち、
 鋤や鍬を振り回す、
 剣で斬る・・・。

また武将(狛秀)もその地域を守るために、
すぐ隣の国(椿井)に策略を図り、陥れます。

東西に分かれて戦っても、
何のための戦いか、わからなくなっていきました。

この戦国時代に生まれるというのは
それだけで惨たらしいことだと思いました。

武将であろうと足軽であろうと
誰も本当の所、人を斬りたくない、
殺したくないです。

屍の山を越えて戦い続ける
不毛な日本の歴史の闇。

戦国時代・・・。

それを思うと、
戦いがないということ、
平和であることは、何千年もの昔からの
日本人の切実な願いではないか?

そして

幕府に蹂躙されない自治国作り
は、まさに本望だったろうなぁ

と思いました。

続く

世界平和シリーズのアーカイブ

竈山神社とのご縁がつながる ・・・1話はじめ・ ・・2話カラスにシッコかけられる
3話神様のおつかい・・4話かまやまへ行け5話いつせの兄に会いに行く
6話いつせの兄は凄かった7話ヤタガラスが飛んだ・・8話きょうだいがテーマ
・・二回目の竈山神社
9話激しい感情の夢10話二度目の竈山神社11話戦いは終わった
・ ・・世界平和シリーズへ
・・12話これを書きなさい・・13話民族を超えて・・・

・・ 長すねさん(高天彦神社)
・・14話宇宙を作った神様?・15話 高天彦神社も神武東征が関係?  16話 高天彦神社に行く 
・17話 蜘蛛窟でお祈りする ・・18話 先住民の魂が昇天?・19話 神様のダンス?
・20話 いつせの兄の敵?

・・・・いつせの兄と長すねさん
21話 竈山神社のお祭り・22話 主人はいつせのお兄さん?・・23話 三者面談 
・24話 ひとりで抱えなくてもいい ・25話 戻ってきた失し物と愛読者

・・・・あに神社と神武東征
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・・・・いつせの兄の命日
・30話 終わらせる時・・31話 わたしも頼まれた?
・・・・赤米の話
・ 32話 白じゃなくて赤? ・33話 赤い波の海
・・・・おかめさん
・・34話 涙の訳は・・・? ・35話 おかめの恋36話 恋の炎が昇天 ・37話仏の光が広がる・
・・・・空の神様
・・38話 空が海?・ 39話 空から見下ろす・・・・

・・・石切神社
・40話 長すねさんの悲しみ?・41話長すねさんが祭られている?・42話 日本人の悩みや煩悩
・43話闇の太陽 ・44話神の一柱・・45話  奉納演武・46話 白い雲にひきよせられる ・
・47話 女性たちの平和への祈り ・48話神様からの母乳・・49話 お下がりのお米
・50話 長すねさんのお米・・51話 真剣勝負の社

・・・ 松本市・
・52話 松本市に呼ばれている?・53話まちがえた!・・54話 おばあさん・55話 姨捨と川中島の古戦場
・56話 四柱神社参拝 ・57話 なんで戦うカエルが?・・58話 音楽ホールへ 
・59話 カエルが天にかえる・・60話 カエルの正体・ 61話 音楽で世界は変わる

・・・作久奈度神社 立木観音(神社とは?)
・62話 恨みが浄化されるには63話 恨みを手放していく・・64話 神社の本来の意味 
・65話 弱き者、滅ぶ側・・66話 お祓い専門の神社?・67話 立木観音にも行け
・68話 作久奈度神社参拝・・69話 祈りは届けられた・・70話 2歳の聖徳太子
・71話 心のなかの鏡・・72話 後ろ向きから前向きに(奥の院)

・・・ネットカフェ&イベント
・73話 ネットカフェでのお告げ・74話 ティラノサウルス登場・75話 飢餓感を手放す
・76話・白いノートは神様が喜ぶ生き方 ・・

・・・丹生都比売神社
・77話 空海を高野山に導いた? ・78話 空海を案内した犬
・79話 タイミングは神からのメッセージ ・80話「引き受けなさい」
・81話 カラスの黒装束の二人・82話柳沢明神に行く・・

・・・読書発表
・83話 98%の幸せ・84話 100%の幸せとは・85話 幸せについて語る・・

・・・山城国一揆
・86話 山城国一揆との出会い・ 87話 山城国一揆と平等院・88話 先祖は私達と共に
・89話 戦国時代を生きる苦しみ・ 90話戦いとは人を斬ること・・

柳澤由理
一流のアーチスト・セラピスト・経営者の方に向けて どこへ行っても解決できなかった長年の癖やトラウマ解放の コンサルタンティングをしています。 あなたの心と体を整えて、望んでいる未来へのパワーを取り戻します。